前書き 
 

 まず、初めに…… 

 はじめまして、「最果ての地」に集う皆様方。星海の旅人と申します。 
 この二次創作小説を読むに当たって、まず諸注意を申し上げます。 

 この「柏木耕一の事件簿」は、リーフビジュアルノベルシリーズ第二弾、「痕」の続編的な二次創作小説です。 
 ですが、厳密には痕本編のどのエンディングにも該当しない、全くのオリジナルエンドからの連続物です。 

 主として全体的なもの(雰囲気、四姉妹達の現状、耕一の事情など、大まかな処)は本編とほぼ同一ですが(書き手の実力不足でいまいち違う処があるやもしれません)、細部が多少違っていたりします。 
 具体的には、 

「柏木四姉妹の誰とも結ばれていない(特定のキャラエンドではない)」 
「柳川が生きていて、鬼の制御に成功している」 
「耕一は、父親に対して曲解した感情を抱いていない」 
  
 ……などなどですね。 
 その辺り、どうかご容赦願います。 
 

 また、 

「千鶴さんの壊れそうな心はどうしているんだ〜!?(「最果ての地」においては、かなり重要な問題ですね(笑))」 

 とか、 

「四姉妹達は、誰の何をどこまで知っているの?(当主の役割を初音とかが知っているのかとか、梓なんかの前世の記憶はどうなっているんだろうか、など)」 

 だの、 

「耕一は、どのレベルで鬼の力を保持してるのさ?(不完全制御なのか、完全に制御しているのか。あるいは、前世の記憶の有無はどっちなのかについて……)」 

 とか……色々と矛盾点や、不可解で曖昧な部分も多いかと思いますが、それは一重に当の書いている作者本人が 

「決められない〜! どーなっているんだぁ〜〜〜!!(絶叫)」 

 などと、判断不能状態に陥っているからですので(苦笑)、どうか勘弁して下さい。 
 もしかしたら、おいおい定まってゆくかもしれませんし。 
 
 

 ついでですが……この表題は、「雫・痕設定資料集」の最後の頁にあるキャラクター裏話の、柏木耕一の欄からちょこっと拝借しました。 
 資料集を保有していらっしゃる方は確認していただくとわかりますが、このタイトルは「柏木耕一事件簿、鬼の血覚醒編」みたいな感じでつけた、というような記述がありました。 それを目撃した筆者が 

「それなら、別の編を書いて見ようじゃないか!」 

 と、身の程知らずにも一念発起したわけであります(笑)。 
 
 

 まあ、なにはともあれ、高位の連載陣が君臨するこの「最果ての地」に、無謀にも戦いを挑んだ間抜けな愚者の稚拙な二次創作です(笑)。 
 主に耕一の一人称で進んで行きますが、時折他の人物の一人称にも切り替わったり、あるいは、長ったらしい割に内容が薄かったりして…… 
 お見苦しい点も多々あるかと思いますが、どうか、最後までお付き合い下さい。 

 1999.11.11 星海の旅人
 
 
 

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