その1、仕置鬼
仕置き直後。
静かになった腹黒屋屋敷で、たたずむ男女3人……
「うっふっふ……私でも無ければ、この不運に耐えられないのよ」
「あんた、笑っているの? 泣いているの?」
「ははっ、まぁまぁ。 所で、なんで僕たちは平気なのかな?」
「それは、はな…
『わああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』(作者+編集)
世の中言ってはいけないことがあるらしい。
その2、長瀬家
騒動終了の翌日、夕刻……
耕一は今回の騒動の顛末の連絡の為、長瀬道場を訪れていた。
無論、最大の目的は丸知のことで長瀬住職と相談する為である。
「お客さんか?」
応接間に顔を出したのは、寺子屋の長瀬先生である。
「長瀬先生、どうも」
「これは柏木様、まぁゆっくりして下さい」
「ええ」
長瀬先生が去った後、しばらくして……
「帰ってきたぞ」
今度は長瀬師範である。
「師範、来須川さんのところでしたか?」
「柏木殿、そうです。今だ旦那様の恩義には報いておりませぬ」
「はは……相変わらずですね」
「うむ、では失礼する」
そう言って奥へ去って行く。
(いまさらながら、皆、同じ顔だな……)
自分の向いに座る長瀬住職を見つつ、耕一は同僚の長瀬の顔を思い出す。
「俺って、どうやって識別しているのだろうか……」
誰に問いかけるでもない小声のつぶやきだったが、長瀬住職は答えを返す。
「それは、はなしの……
『わああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』(作者+編集)
やっぱり、世の中言ってはいけないことがあるらしい。
その3、長瀬
「やっぱり、俺ってなんだったんだろうなぁ……」
「……長瀬殿」
「なんですか、柏木殿」
「今回は私が呼ばないと、誰だか解り辛いと思うのですが……」
「…………そうですな」
その4、柏木家
一家そろっての夕食……
なんだか、妙に言葉が少ない雰囲気だな。
何かあったっけ? それとも俺、何かしたっけか?
「耕一さん」
「千鶴さん、なんですか? 」
「結局、どうなったんですか?」
「えっと、何がです?」
いきなり結局と言われても、心当たりが……
千鶴さんはぽっと頬を赤らめつつ、答える。
「……誰の婿か、ということです」
そ、それはマズイ。ここは……逃げよう!
「い、いやぁ、それは……」
そう言いつつ、じりじりと後退して部屋の入り口に移動する。
しかし、俺の背中を『とん』と手が押さえる。
「って、梓?」
「耕一、どこに行こうとしてるんだ?」
「あ、あははは……」
俺はもう一つの入り口を見るが、そこには既に初音ちゃんと楓ちゃんが立っている。
「ごめんなさい、耕一さん」
「耕一お兄ちゃん……」
しかし、俺はかすかな希望を抱く。
初音ちゃんと楓ちゃんなら、お願いすればなんとかなるかも……
「耕一さん」
「どわぁっ!」
突然目の前に現れた千鶴さんに進行を阻まれる。
その顔はにっこりとしているが、冷気を発している……
「耕一お兄ちゃん……」
「初音ちゃん、うるうるしてるよ……」
「耕一さん……」
「楓ちゃん……その瞳でみつめないで」
「耕一」
「あ、あははは……。 梓、顔が複雑になってるぞ」
「こ・う・い・ち・さ・ん」
「ち、千鶴さん。 頬も赤いけど目も赤いですね」
4人の包囲網はじりじりと俺を追い詰めていく……
俺は……どうしたらいいんだあああああぁっ……
あとがき
うおおおおおっ! 間に合ったあああああああっ!(感泣)
編集注:載せるのが遅れただけで、本当に間に合いました。
いや、ちょっと感動をば……
始めてでしたよ、〆切なんてものは。
しかし、原因は自業自得……
裏口掲示板での自爆が原因でした。(泣)
だって自分のを「読みたい」なんて頂いたものですから、「書きます!」って書くじゃないですかぁ……(苦笑)
しかし、間に合った。
YISANさんの設定を使わせて頂きました。
カワウソさん、いつもながらつっこみありがとうございます。
YISANさん、設定の使用許可ありがとうございます。
あと鬼のつっこみ(笑)どうもでした。
樹さん、いろいろありがとうございます。例のブツは今から本格的にかかるとします。
皆さん、どうもありがとうございます。
しかし、THmen第2話からすぐでしたね。我ながら。
さぁて、少しゆっくりして、例のブツとか、こみパとか、キャンパスとか(笑)今からやんべか……
という訳で、ではでは……