一歩、踏み出した。
俺と由綺との間にある距離。
ほんの一歩だけど、確実に存在する距離。
いつの間にか離れていた二人の距離を現しているようで、それを俺は埋めたかった。
「藤井さんのばかぁっ!!!」
がこっ
踏み出した足に骨まで響く衝撃が襲っていた。
「マナちゃん、なんてことするの!!」
「い〜〜〜っだ。藤井さんの女ったらし!!」
タッタッタッタ……
マナちゃんは言いたいことだけ言って去っていった。
「と、冬弥君、大丈夫?」
「だ、大丈夫……」
いいかげん、別のオチ考えろ作者。いや、考えて下さい(涙目)