あとがき。

 どうも、樹です。
 最後まで読んで頂いた方に、まず感謝とお礼を。

 有難うございました。

 先に、夢幻の章、陽の章は、にわか書店サンでも本年(98)一月から陳列させて頂いております。

 それでは早速ですが、作品の解説を少し。

 「痕」ゲーム終了後。いくつかの疑問が湧いて来ました。
 ハッピーエンド後の初音、楓、梓は、それぞれ幸せになれるでしょう。
 子供が男なら、問題ですが。

 ですが18禁だからと言われればそれまでですが、不可解とも思える、千鶴の行動が一番疑問でした。

 苦しむと判っていて、何故血を残す危険を犯すのか?
 トルゥーエンドで、死を選んだ耕一なら兎も角。
 果して誤解からとは言え、逃げ惑う耕一を手に掛けた千鶴が幸せになれるのか。
 千鶴ハッピーエンド後、耕一と姉妹の記憶が蘇るとどうなるのか?
 等の疑問から書き出したのですが。一年近く前に書き初め、発表の場もなく寝かせておりました。

 記憶と転生、疑問に思った千鶴の行動など。樹なりの、回答を出したつもりでおります。
 結果として、姉妹を支える耕一の性格がかなり変わりましたが。

 新章になる陰の章ですが、お読み下さった方々にはもうお判りだと思いますが、読み辛いです。

 申し訳在りません。

 初め陰の章は耕一が姿を消し、千鶴が後を追うと言う違う話でした。
 ですが陽の章を読んで下さった方から、サイドストーリーの案を頂き。耕一の一人称では蛇足になると思い省いた、本来の陽の終章、エピローグを、陰の章の終章、エピローグに据え。
 最初の陰の章の設定を生かし、マルチストーリーとして書いてみました。
 ですから、陰陽、両章で、初めて本来の形を取り戻したと言うべきでしょう。

 書いた本人も読み辛い陰の章ですから、発表は諦めていたのですが。
 今回、カワウソさんのご厚意で掲載させて頂きました。
 カワウソさんと、陽の章にメールを頂いた方々に、もう一度、感謝を込めて。

 有難うございました。

 本作品中で、樹の考えはほとんど書き尽しましたので、
 簡単ですが、この辺で失礼させて頂きます。

 設定の不備、誤字脱字の指摘など。何でも結構です。
 宜しければ、感想など御聞かせ願えれば幸いです。

                    98、四月某日

                      

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