時パロその二
樹さん作

 

 

男ならみんな思うんだってば(耕一) (タオの章一部四話)

「そう言えばさ。楓ちゃん、ミニは持ってないの? ロングが多いよね?」
「…耕一さん」

 楓ちゃんの恥ずかしそうな声で、俺は口が滑ったのに気づき、ぎこちなく笑った。

「いや、一般論……」
「あの、制服のスカート短くしますね」
「え?」

 うーん、それはそれは是非みてみたい。

「制服フェチか」

 気が付くと梓のさげすみに満ちた視線がにやけた俺に注がれていた。

 

洒落になってない (タオの章一部四話)

「あっ、そうだ。マッサージするといいってさ」

 なんとかこの場を取り繕おうと、梓はかおりに聞いた豊乳マッサージの話を持ち出した。

「マッサージ?」
「そうそう。確か、こう持ち上げる見たいにさ。刺激を与えてやるといいんだって」

 言いつつ自分の胸を持ち上げてみせる梓に、楓だけでなく初音も真剣な瞳を向ける。

「そっか、梓お姉ちゃん。お兄ちゃんに振られたから自分で慰めてたんだね」
「あら?梓、そうだったの?」

 凍り付いた梓に千鶴が勝ち誇った笑みを向けた。

 

 

暇潰し (桜五章)

「…ずっと待っててくれたの?」
「結構、校門に彼氏待たせてる娘っているんだな。俺が最後」
「ごめん」

 横目で覗いた耕一は、あたしの方を見ないようにグランドの正面を見て、小さな笑みを浮かべた。

「ヤロー共は、一人で帰ったけどな」
「へっ?」
「いや〜可愛いコばっかでさ、もうデートの

ゴス

何か嫌な音がした。

 

 

本音 (桜八章)

「でも、梓姉さんだと何も言ってくれないから」
「で、私?」

 楓は上目遣いにコックリ頷く。

「姉さんの方が面白いもの。性格壊れてるし」

 かえで〜、あなたって娘はぁ……

 

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