耕介の目覚し時計
ちょっとした裏技(知佳)TA−28さん
……カチッ
『お兄ちゃん朝だよ〜』
ん〜、今日の目覚ましは知佳か……お兄ちゃんはまだ眠いのだよ。
『早く起きて………早く起きないと怖いよ〜』
後10分、いや、5分だけ………
『………早く起きないと殺すわよ?』
「うわぁ!? ひ、瞳!?」
『どうだった? 瞳さんの真似……目が覚めた?」
はい、そりゃもうバッチリっす(汗)
ナニを食べるんだか(みなみ)TA−28さん
……カチッ
『耕介さん、ごはんー!!』
今日はみなみちゃんか、分かりやすい内容だな。
『お腹すきましたー 早くご飯作ってください』
切実なのは分かるけど眠いから後10分。
『作ってくれないと……』
ガブッ!
「痛ぇー!!」
『耕介さんを食べちゃいますから♪』
あ、足に噛み付かれた? なんつー目覚し……ってみなみちゃん本人か。
何時の間にか俺の部屋にいるし。
しかもみなみちゃんまだ寝てるよ。
けど……
「別の意味で食べられたかったな(ポッ)」
「…………」
ガブッ!!
「ぐあぁぁぁ!!」
トリックスターの前兆(リスティ)
……カチッ
『Hello. 耕介。目、醒めてる?』
う〜ん、今日のはリスティか。すまんがもう少し寝かせてくれ。
『起きないと大変だよ? ボクのサンダーブレイクを仕込んでおいたからね』
ガバッ
「ちょ、ちょっと待て!! シャレにならないぞそれは!!」
『ははは、ジョークだよ、ジョーク。幾らボクでもそんな器用なこと出来ないって』
ここでならありえるから怖いんだって。
終わりのない昔話(十六夜)
……カチッ
『耕介様、おはようございます』
『昨日はどこまでお話しましたっけ? そうそう、楓様の修行の様子でしたね。それで、楓様は……』
十六夜さん、毎日400年前の当日を詳細に語るの、止めて下さい……
悪気はなかったんよ〜(ゆうひ)
……カチッ
『ねーんねん ころーりーよ おこーろーりよー』
……ぐう。
………………
…………………………
……………………………………
「ゆうひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
「やーん、耕介君かんにん〜〜〜〜」
躾(しつけ)は怠りなく(真雪)
……カチッ
『耕介、メシ』
『耕介、フロ』
『耕介、肩揉め』
『耕介、トーンたんねー』
がばっ
「これで起きてしまう俺って一体……」
反復に勝る修練なし(薫)
……カチッ
『おはようございます。今朝は鍛錬用の木刀で素振り三百本です』
ガバッ、スチャ、ブンブンブンブンブンブン(以下省略)
『耕介さん、寝たまま屋内で鍛錬せんで下さい!!』
これは外せませんでした(愛)
……カチッ
『耕介さん、目覚しが必要なんて、よほどお疲れなんですね』
『大丈夫ですよ。今朝は私がお仕事代わりますから』
『あ、朝食、期待し』
バシィッ
ドタドタドタドタドタドタ
「あれ? 耕介さん、もう起きられたんですか?」
「ええ、愛さんの目覚しのおかげでバッチリ!! 仕事したくなっちゃいましたんで代わってください」
「はぁ、耕介さんがそう言われるなら……」
あ、危なかった。
アレを聞いたら寝てなんかいられないっす。
何事もほどほどに(美緒)
……カチッ
『こーすけ、おきるのだー』
『起きないと……』
いや、時間だから起きるぞ。
「こーなのだー!!」
ドカドカドカドカドカッ
「ぐわわわわっ!!!」
腹の上に衝撃がっ。
っていうか体中に何かがぶつかっている!?
「な、何が起こった!!」
「きゃはははははは、ここらの猫たちの飛び乗り攻撃なのだ。こーすけ、目を覚ますのだー」
「みーおー……」
ギロリ
「あ、あはははははは…… ダッシュ!!」
「まてーーー!!!!」