「ボクの最後の願い……」
永遠のテーマ(笑)
 

男女同権(あるごるさん)

「ボクの最後の願い……」

 あゆは懸命に笑顔を作りながら言った。

「ボクのこと、忘れてください・・・」
「分かった、じゃあお金返して」
「え?」
「ひ、ひどいわ、たいやきにカチューシャと散々貢がせておいて、金の切れ目が縁の切れ目なのね!?」
「うぐぅ、それは女性の台詞だよぅ・・・」
 
 

墓場への道標(あーるぐれいさん)

「ボクの最後の願い……」

 あゆは懸命に笑顔を作りながら言った。

「祐一君、責任とってね」

 物語もクライマックスへ。誰もが感動の階段を上がる所で、そう、ここであゆは『責任とって』と言――

「えっ、忘れてくださいって言うんじゃ……」
 
 いきなりなせりふに俺の頭の中は真っ白になった。
 だがシナリオは非情にも進んでいく。

「酷いよーー。祐一君ってそう言う人なんだ。ボク、初めてだったのに」

 上目遣いに非難めいた声であゆが言い返してくる。

(俺だって初めてだよ)

「それに避○もしなかったくせに。秋子さんにも言いつけちゃうよ」

 俺の思いも尻目にあゆは追い討ちをかけてきた。

「それだけは勘弁して……」

 夕陽をバックにしたあゆがこの時だけはとても大きく見えた。

 たのむから忘れさせてくれー。(泣)
 
 

かくて、人生の墓場(しゃむてぃるさん)

「頼む、あゆ。それは勘弁してくれ」
「うん、解ったよ」

 素直に頷くあゆ。やれやれ……

「他ならなんでも叶えてやるから」
「うん、ならば……この紙に祐一君の名前を書いて欲しいんだ」
「お安いご用だ……さらさら、っと」
「祐一くん、ありがと」
「しかし、都合良く紙が……って、その紙は!!」

 あゆが出した紙。
 それは……『婚姻届』だった。(爆)

「って、責任取るのと同じじゃないかっ!(泣)」
 
 

後々の事まで考えましょう(あーるぐれいさん)

「ボクの最後の願い……」

 そう言ったあゆは少し俯き加減でもじもじしながらも話を続けた。

「ねぇ、祐一君。男の子と女の子どっちがいいかな」

 恥ずかしながらも言いきったあゆ。

「はぁ」

 と、あっけに取られた俺だが、次第にそれが何を意味するかがわかった。
 つまりそれってっ……!?(驚)

 (自業自得だよ)
 
 

最早手遅れ(笑)(あーるぐれいさん)

「ボクの最後の願い……」

 あゆは懸命に笑顔を作りながら言った。

「祐一君は、『こ』と『な』と『み』、どの言葉が好きかな」

 いったい何が知りたいのが分からなかったが、とりあえず『み』を挙げた俺。

「そうなんだ、やっぱり祐一君も『み』の方が合っているって思うんだ」

 そう言ってご満悦の表情を見せるあゆ。
 そんなあゆにあっけに取られる俺にかわまず、お腹をさすって続けた。

「あゆみ、お前の名前はあゆ美だからね」

 そ、そう言うことかいーーっ!!(泣)
 
 

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