名雪編 (流星さん)
ONEなら毒飲料
「これ、あげる」
そう言って缶コーヒーを1本差し出す。
「遅れたお詫びだよ」
「それと……」
「再開のお祝い」
「7年ぶりの再開が、缶コーヒー一本か?」
素手で持つには熱すぎるくらいに温まったコーヒーの缶……。
よく見ると外装に「某偽善者の入れたコーヒー」と書かれていた……。
「もう7年もたったんだ……」
……恨んでたのか、名雪。
缶を暖めてはいけません
「これ、あげる」
そう言って缶コーヒーを1本差し出す。
「遅れたお詫びだよ」
「それと……」
「再開のお祝い」
「7年ぶりの再開が、缶コーヒー一本か?」
素手で持つには熱すぎるくらいに温まったコーヒーの缶……。
ってどんどん熱くなっている!!
ジュッ
「うわちちちちちち!!なんだこりゃぁ!?」
「私があっためているんだよ」
どうやってって、いや、聞くの止めとこう……
五十歩百歩
ドタドタドタ……。
板張りの廊下を走るような足音が、冷たい空気をゆらしていた。
静かだった部屋に、遠くから近づいてくるような足音。
そして……。
「裕一ちゃん、起きてよ〜」
「だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、やめい!!!」
せめて瑞佳にしてくれ。
売るほどにはいないはず
「私は魔物を討つ者だから……」
「……」
…………。
「ただいま〜。」
「おかえり、どうだった」
「ほら、戦利品だ」
「ありがとう。……これ、誰?」
「魔物を『売る者』だそうだ、よかったな」
「祐一そんな人いらないよ〜」
「RPGごっこが出来るぞ」
ポカ
「そんなのしたくないよ〜」
ポカ
(よい子のみんなは連れてきちゃだめですよ^^;>作者)
(それ以前に連れてこれるやつがいるのか?>編集)
寝ぼけりゃ天下無敵
「名雪! それはなんだ」
名雪は一人の女の子を抱きかかえていた。
「瑠璃子さん」
「なんで瑠璃子さんがここにいるんだよ!」
「瑠璃子さんはここ……」
普段もどこか浮世場慣れした雰囲気のある名雪だが、
朝はそれが10.5倍(当社比)くらいになる。
……10.5ってまさか……
ちりちりちりちりちりちりちり……
「 ぐあ、やっぱり電波の量か……」
「くー……。ふぁいとだよ」
応援するなら、止めてくれ!!
それを言うなら3杯では?
百花屋で……
「よくそんな甘いものが食えるな」
「あと『3倍』は大丈夫だよ」
……おまえは某先輩か!
寝る子は育つ?
おれは名雪にむかってコショウを掛けつづける
「食べるんですか?」
秋子さんが俺を不思議そうに眺める
「……食べないです」
「そうですね。もう少し育ってからの方が……」
もういいって……
誰もが思いませんでした?
「起きないと上に乗っかっちゃうよ」
「どうぞご自由に……」
「えいっ」
ドキャ
「ぐあ!! 名雪……お前どこでそんな技を!!」
「クラスメイトの女の子からだよ。祐一の前に転校して来た」
……そういえば、名雪の奥にいたな、七瀬……