KANON DE DENPA その1

しゃむてぃるさん
 

幼なじみはやっぱり……
 

『朝だ、朝だよ〜』

(うーんこの声は名雪か。しかしだよ〜って)

『起きて学校にいくもん』

 やっぱし、だよもん星人……
 
 

登場しても違和感無いと思いません?
 

 あゆとまた商店街で出会ったが、追われているのか隠れようとファーストフード店に入った。
 俺も一緒に入った……というより、袖を掴まれて引きずりこまれたのだが……

 「わっ! 来たよ」

 (やれやれ……どんなやつに追われているんだ?)

 ファーストフード店のガラス越しに、商店街の様子を伺う。
 エプロン姿の線の細い黒髪の美人だった。
 但し、夕日で真っ赤に染まり、手には出刃包丁を握り、冷気を纏い、その目は紅く、縦に避けていた。

 「…………確かに逃げた方がいいな」
 「うん……」
 
 

雑食動物は灰汁(あく)が強いと聞きますが……
 

 見ず知らずの女の子に襲われたのだが、その娘は倒れてしまった。
  しょうがないので、その娘を家までかついで来たのだが……

「大きなおでんダネだね」
「これがおでんダネに見えるのかっ!」

 名雪のやつなんてボケを……と思いつつ、玄関からリビングに移動する。

「大きなおでんダネですね」
「あんたら親子は食人族かい!」

  ったく、親子でなんてボケを……

「あら残念。やわらかそうなのに」

 マジかい……
 
 

それは秘密です(by栞)
 

 前に見かけた女の子が中庭で立っている。
 気になった俺は、そこへ行ってみることにした。

「よう」
「あ、届きました?」

  …………何が?
 

カワウソ

朝は命懸け
 

「名雪、起きたか」
「……でんぱ」
「は?」
「わたし、でんぱとばせるよ」

 ちりちりちりちりちりちりちりちりちりちり……

「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!名雪、目を覚ませぇぇっ!!」
 
 

大量の不安
 

「つかぬことをうかがいますけど」
「はい?」
「これ、人間が食べれるんですよね?」
「もちろんです。鶴来屋の会長さんもおいしいって」

 ……それ、誰?
 

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