悲しき慣れ
住井の一大イベントこと単なるクラスの男子連中の暇つぶし『クラス女子人気投票について』と書かれた紙を授業中に回覧していた際、七瀬にも見られてしまったのだが……
「折原」
次の休み時間、やっぱり七瀬は声を掛けてきた。
「いかない」
「ちょっと廊下まできて…って、いいからちょっと来なさい!」
どすどすどすどす……と七瀬に突っ張りで押し出され廊下に出る。
「本当に実施される。そして順位がずらぁ〜っと並ぶんだろうな」
「ちょっとこれ…って、なんで言う前に答えるのよっ!」
なんでって……散々食らっているうちに体が慣れて、受信できるようになったんだよ。(泣)
世紀末覇王伝説 乙女の拳(YISANさんごめんなさい)
「ちょっとこれ……って、なんで言う前に答えるのよっ!」
驚く七瀬に真実を告げる。
「ふっ、散々食らっているうちに受信できるようになったのだ」
「……なにそれ」
「ただし、相手が送信するか単純でないと出来ないんだけどな」
「なーんだ、そうなの……で?」
「で?」
「あたしはどっちなわけ?」
「言わなきゃわかんないか?」
(ばきゃっ!・ごすっ!・どがーん!)
「ぐあっ!……い…いまのは伝説の奥義、団結拳・団交拳・スト拳…」
「ふんっ、乙女を傷つけた者を裁く拳よ……」
七瀬、せかいがちがうぞ……置き場は同じだけど