あい・コンタクト(眼鏡屋のキャッチコピーにあらず)
授業中、なんとなく茜が気になった俺は教室の反対側の茜の横顔を眺めていたのだが……
茜はゆっくりとした動作で窓側の俺の方を向く。
(……何か用ですか?)
(い、いや、べつに……)
(そう……)
茜はまた正面を向き、授業に集中する。
……ちょっと待て、俺達、なぜ通じている?
サイコメトラー茜
茜も一時期の拒絶するような感じが無くなったある日、茜との帰り道……
わざとちょっと遠回りの道を通る事にした。
それは計画の第一段階。そう、壮大なる計画とは・・・
それはすさまじくマズいジュースを茜に飲ませ、その反応を見るというもの。
そのジュースが入った自販機はこっちの道にしかないのだ。
「いりません」と言う茜になんとか強引に自販機に誘導する。
「さて、茜はなににする?」
自販機を見て、茜はゆっくりとこちらを向く。
こっちを向かれると困る。『あ、手が滑ったぁ』と言ってボタンを押す計画なのに……
「浩平……嫌です」
「いやぁ、俺のおごりだから遠慮するな」
「嫌です」
「ま、まぁそう言わず……」
「絶対に嫌です」
『絶対に嫌です』発動(隠しパラメータ茜ポイントが150±10でターン毎ランダムに発生)
………………『壮大なる計画』失敗。
茜も知っていたのか? この自販機に入っている毒飲料の数々を
「美味しくないって電波が残っています」
……なるほど(←納得するなよ)